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だからそこ(正当な理由)が問題ではない。ウイルス作成罪。

新設のウイルス作成罪法案公表 「正当理由」除外し提出へ
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011020901000700.html
法務省は9日、今国会に提出する方針を固めている「コンピューターウイルス作成19 件罪」の創設を柱とした刑法や刑事訴訟法などの改正案の概要を、民主党法務部門会議に示した。

 2005年提出の法案(廃案)では「ウイルス駆除ソフトの開発や試験といった正当行為も処罰対象になる恐れがある」との批判があり、今回は「正当な理由がないこと」を罪成立の要件に加えて処罰対象を限定した。

 法定刑は05年案と同じ3年以下の懲役または50万円以下の罰金。捜査時にインターネット接続業者や企業に要請する通信履歴の保全期間は、負担を考慮し最高90日間から60日間に短縮した。

 インターネットを通じたサイバー犯罪が相次ぐ中、ウイルス作成19 件を直接罰する国内法はない。政府は同様の法案を03年から3回提出したが、「共謀罪」を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案とセットとしていたため紛糾し、いずれも廃案になった。



どうも報道では「ウイルス=悪」と単純に考えられて(法案作製者も?)いるようで、肝心のウイルスの定義の見直しの方向に動いていないみたい。

これ、「正当な理由」というのがどこに入るのかわからないけど、そもそもウイルスの定義付けがなされていない時点で異常です。
このままではこれは「プログラミング禁止令」になります。
犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案要綱

で、件のウイルス作成罪の部分

八  不正指令電磁的記録作成等
  1  人の電子計算機における実行の用に供する目的で、イ又はロに掲げる電磁的記録その他の記録を作成し、又は提供した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処するものとすること。(第百六十八条の二第一項関係)
   イ  人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録
   ロ  イに掲げるもののほか、イの不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録
  2  1イに掲げる電磁的記録を人の電子計算機における実行の用に供した者も、1と同様とすること。(第百六十八条の二第二項関係)
  3  2の未遂は、罰するものとすること。(第百六十八条の二第三項関係)
 九  不正指令電磁的記録取得等
 八1の目的で、八1イ又はロに掲げる電磁的記録その他の記録を取得し、又は保管した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処するものとすること。(第百六十八条の三関係)



おそらく1の文頭に「正当な理由なく」とか入るのかな?とは思うけど、どうするんだ?許可制にするのか?
一番の問題は、報道では単純に「ウイルス」と流されてしまっているその定義。
イ  人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録
ロ  イに掲げるもののほか、イの不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録

ここです。

前の記事(ちょっとどころではなくやばそう。ウイルス作成罪を盛り込んだ刑法改正案が今期国会に提出される)では分かりやすくするためにPCとソフト、と訳したんだけど、電子計算機=コンピューター。
よって、実はPCだけではなくかなりの広範囲に渡る。
ゲーム機とゲームソフト、携帯と組み込みLinux、スマートフォンとiOSやAndoroidやそのアプリ、もしかしたら最近のTVと組み込みのLinux&Busyboxも入るのかもしれない。
工場で使われる工作機械の制御装置とその組み込み、そして、自動車における燃料制御もCPUとプログラムである。(キャブ車除く)

で、ここまで広範に渡りかねない物に対し、「意図に沿う、反する動作」という主観的要件をもってしてのみウイルス認定するというのは非常に危惧すべき事態だ。
そして、ここだけをきっちり絞り込めば十分に機能する条文となるはずなんだ。

未必の故意については前回記事のコメント欄で触れてるんだけど、これはバグを含みかねないし、例えばテスト版公開テストの時に「深刻な被害をもたらす可能性があります」と注意書きをすることによって、よりこの「未必の故意」の証明になってしまうという矛盾。

これを解決するために、まずウイルスの目的をはっきりさせるべきだろう。
そもそも狭義のウイルスとは、自己増殖をし、その電子計算機自体もしくは中にある情報に損害を与える、勝手に通信して情報を漏洩する、といったところか。
すると、この「情報に損害、情報を漏洩(など)によって、使用者もしくは感染した電子計算機を用いる者に損害を与えることを目的としている」と考えて良いのではなかろうか。(情報漏洩もここでは損害と考える)

これを定義に組み込むことによってかなりの領域が絞り込めるはずだが、もうひとつ。公開テストなどにおいて使用者が同意している場合も明確に取り除くべきである。いや、公開テストだけではなく、フリーソフトはたいていそうなのだが。
インストール時に「このソフトの使用によって生じたいかなる責任を負いかねます」と免責事項がある物、結構多いでしょ?で、I agreeとかYesとかで「同意して」使用した場合は免責されてしかるべきでしょ?
だってこれは、もう刑法じゃなく「契約」という民法の分野だもんね。同意した時点で使用者にも「故意又は過失」があることになるじゃんね。

そもそも、人命に関わるようなことになる自動車ですらリコール制度があるのに、プログラムはいきなり刑事犯、っておかしいでしょ。
SEとクライアント間でなにか不都合、バグや仕様変更があった場合は、「不完全履行」として民法上で解決してるでしょ。
ゲームだってアップデートやパッチで修正したり、日常茶飯事じゃん。
これらすべてを含む可能性が高い「刑法の条文」としては著しく広範かつ不明確。
俺が今まさに使ってるDebian sidなんて「意図に反する動作」しまくってるし、「意図する動作をしない」ことも毎日だよ。楽しんでるけど。

個人的には「作成」だけで罪になり、かつその未遂も罰するというのもいかがなものかと思うが。
それはそれとしても、「明確に損害を与えることを主目的とする」ものに定義を絞らない限り、日本の全ての産業に壊滅的なダメージを与えるこの法案には賛成できません。

結論:ウイルスの定義絞って出なおせや!!

ここがすごく詳しい
ウイルス作成罪創設に向けて国民に迫られる選択


2・16ちょっと追記
なんか話題になっちゃったようで。
懸念してるのは、逮捕~公判までをリスクと考えた場合で、最終的に判決としては「一般的規範」に沿ったものになるだろうし、証人たくさん呼んで「ウイルスではなく、ちゃんとしたプログラムだ(つまり「供用目的で(略)不正な指令を与えることを目的としたものではない)ということを主張すれば大丈夫ではあると思います。
また、弁護側・被告側として反論できる材料は、正当なプログラムであれば多々出てくるし、それを最高裁までもが全く斟酌しないことは考えにくいです。
で、無罪になった場合は国家賠償請求なんかもできますし、判例いくつか出れば解釈論もはっきりしてくるということは考えてます。
ただ、そこまでの負担が個人にとっても、企業にとっても(特に中小企業にとっては)過大な負担となりかねない、という懸念に基づいたもので、警察・検察側がとりかねない理論を考えた記事でした。
このへん、またちょっと別記事でまとめるかも。



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