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ほぼホワイト企業に就職して一年ちょっと経った話

前提

・現職
某IT系(インフラ系)企業。割と小さくて若い会社です。

・前職
某飲食店の雇われ店長的なあれ、某人材派遣会社の名ばかり管理者的なあれ。
間に派遣で工場勤め。派遣はホワイトだったと思う。

ブラックのブラックたるゆえん

・残業代がつかない、もしくは残業という概念がない
残業代はついたことありませんでした。
一方は残業という概念がなく、一方はみなし残業というくそ制度をフル活用していたので、100時間越えの残業でもみなされました。
ちなみにMAXで月400時間くらい働いたけど、その証拠は残ってない模様。

・休日は取れる時にとれ、取れないのはお前が悪い
年間休日10数日とかありましたね。(半分以上半休x2で1日換算)
休出手当てとかなにそれ?

・雇用条件の提示がない、もしくは適当
基本給の説明とあとは雇用条件っていうより社内規則というか
要は「僕が」働くにあたって守ることみたいな書類にハンコ押しました。
ちなみに残業とかボーナスとか深夜手当とか昇給とかそーいうのは書いてなかったように思います。(項目的に存在しない
そーいうもんだと思ってました。

・基本自己責任
まぁ、トラブルとか、休みが取れないとか、残業してもしても仕事が片付かないとか、そーいうのは自己責任論でしたね。
「お前のやり方が下手だから」「お前の仕事が遅いから」「俺や会社にめーわくかけるなよ」っていうパターン。
助は来ない。いつまでも。

・パワハラてきなあれやこれや
基本出来ないことは怒られる対象でした。教えてもらってないのに。
あと、なんかミスるとそこから始まって「お前の人間性がダメ」っていう怒られ方が多かったですね。
で、「取り返すために~~」みたいなムチャぶりが来るんですけど、この流れで振られると断りにくいですね。
で、抱え込んでパンクして、またできないことを怒られるという悪魔のサイクルでした。
あぁ、書いててつらくなってきた。

・ボーナスが適当
ポイント制でボーナスってどうなのそれ?しかも上限決まってるのに下限が決まってない。
同僚では査定結果ボーナスがマイナスになった人がちらほら。
まぁ、さすがにボーナスを「引く」ってのはまずいらしく、数万円出たらしいですけどね。
社長の恩情で勘弁してやった、みたいな空気になってましたね。
恩着せるのってずるいよねー。。。

ほぼホワイトな企業にめぐりあえたはなし

まぁ、前職全前職とそんな感じだったので体とこころを壊しました。
傷病もらって療養→失業給付もらいつつ療養→就活 という流れ。

行きたかった技術系のあれこれは療養中に若干勉強と実践的な少し。

若干難航したけど、なぜか今の会社が経験ほぼ不問で採用してくれることに。

ほぼホワイトな会社に入って感動した話

・残業がついてる。満額。
フレックスなので、月単位ですけど、一か月分で規定超えた分は残業代ついてます。
ちゃんと基本給の時給換算x1.3くらいです。なにこれこわい。
お前の仕事が遅くて残業になった、だからつけない、みたいなルールってないんですね。
これには感動でした。

・深夜手当がついている
今行ってる現場は24時間稼働のシステム運用なので、交代シフトで夜勤とかあるんですけど、
22時以降の労働分は深夜手当がついてます。
ちゃんと基本給の時給換算x1.3倍くらい。なにこれすごくない?

・交通費がちゃんと実費分出てる
領収は出しますけど。実費分出てます。2万ちょいかかってるのに。
まぁ、今までの会社だと「引っ越せよ」とか、「好きでそんなとこに住んでるんだから既定の1万な、あとは自分でヨロ」みたいな感じだったと思うんですが。
何ここ天国ですかね?

・資格取得支援制度がある
いや、この年でほぼ業界未経験で入ったってことで資格は積極的にとっていきたいですね。
なんと受験費用会社が出してくれるんですよ。いや、落ちたら出ないけど。
あと、資格取ったら資格手当がつく。なにこれ大丈夫なの?
ちなみに参考書とか、勉強に必要なあれこれ、「最終的に会社に戻してくれるなら1万くらいまで経費で買っていいよ」って。
なにここ極楽浄土ですか?

・昇給がある
毎年昇給があるんですよ!!
ちなみに1年たっての昇給は5000円でした。
「5000しかあげられなくてすみません」とか言われました。
いや、4桁昇給って初めてなんですけど。
ちなみに1社目は勤続5年で基本給は300円くらい上がりました。コーヒー代ですかね?

・なんか社長が社員待遇向上を真摯に考えてくれてる
曰く「若いし小さい会社なのでいろいろな制度がちゃんとしてなくてすみません」
「今後は社員みんなが安心して長く働けるように手当とか制度とかいろいろ充実させたいです」
この人なんですか?菩薩ですかね?
当然会社の利益が上がらなきゃ実現できないってことですけど、
「お前が」利益とって来い、でなきゃ給料泥棒だぞー、っていう今までのあれやこれやは何だったんですかね?
もしかして俺死んでて、ここは天国じゃないんですかね?

・やらかしたときに報告上げても脅されない
まぁ、仕事してると大なり小なりミスとかやらかしはあると思うんですけど。
超緊張して報告すると、「あぁ、わざとやってるんじゃないのわかってるんでいいですよ、
苦情みたいの来たら僕が謝っとくんでいいっすよ。それが僕の仕事ですから」
と社長や営業の人が言ってくれる。なにそれなんか罠があるんじゃないの?

いや、今までそのミスから「だからお前はダメなんだ」的な方向にいきーの、
そんなお前を雇ってやってる会社に感謝しろ、そんなお前の面倒見てやってっる俺に感謝しろ、って流れで
取り返すためのムチャぶりがあって、断れなくてパンクする→また怒られてさらにやること増やされる
の無限ループ、悪魔のサイクルばっかだったんですね。

なのでgkbrして報告するとそんな答え。
あなたたち神様ですか?

・今後のキャリアについて話せる
今後のキャリアについて話せるってすごいですね。
それを盾に脅されることがないってすごいですね。
行きたい方向話して、相談して、自分に必要なもの洗い出して、会社も配属とかでかなえられるように動いてくれる、
すぐ動けなくとも考えてくれてる。なにこの世界。


・ホワイトの幸せ

偶然にもほぼホワイトな会社に巡り合えて、僕は本当に幸運だったと思います。
結局会社の内情って入ってみないとわからないところが多いんだけど、最初に行ってたことと重要なところで齟齬がある会社って大体後でもっと「話違うじゃん」ってところがたくさん出てくると思います。
ブラックな職場で耐えるのは、それはそれで経験になることは大きいけど、でも失うもののほうが大きいと思います。
友達とか、自分の心と体とか、時間とか、金とか。
実際僕も体壊して精神的にもかなりおかしな状態で、貯金も全くなく、友達みんな疎遠になって、今思うと「なんであんなところでいじになってがんばっちゃったかなー」って感じですね。

今いる会社の話しても、きっと一部上場ホワイト企業勤務の方々から見れば「まだまだそれ危ないよ?」みたいなところは多いと思うけど、あと今の現場が若干黒いけど、僕は今幸せです。

ブラックな環境に長く身を置くと、そーいう価値観に染まってしまって、冷静な判断能力も失うのですごく自分を責めちゃったり、やめたくても「やめたってこんな自分にもっとまともな職に就けるはずがない」みたいな思考に陥ってしまうと思うんですね。
そんなときは勇気ある撤退を。残業状況の証拠とかそれなりにあれば、失業給付もすぐ受けられることが多いし、鬱になってるなら傷病手当もある。
いったん離れて、少し休んで、自分を取り戻したらまた働くといいよ。
いったんブラックなとこ入っちゃうと、なかなか次の転職でもホワイトなところには行けないかもだけど、そこは妥協すべきじゃないと思います。だって、自分の人生が一番大事だから。

真っ黒な会社と白い会社って、根本的に人に対する考え方が違うと思います。
結局めぐりあわせな部分は大きいのがネックですけど。
今ブラック環境ですり減ってるあなた、ちょっと休んだほうがいいと思うよ!!
今ホワイト環境なあなた、幸せをかみしめて生きてください。
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児童ポルノ禁止法は結局どうなったのか

えー、通常稼働に戻るとか言ってましたが、前回2つほど記事を書いてしまったので、
「児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。」に署名しました。呼称を変えると何が変わるの?「児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。」
そのまま結果をスルーして投げ出すのは無責任かなぁ、などと思うにいたり、この記事を書いています。

結局児童ポルノ法、呼称変更も定義の組み直しもされることなく通ってしまいましたね。
官報によると、7月15日をもって施行。来年7月15日から改正後の第7条第1項の罰則適用、つまり性的目的所持に対する罰則が始まることになります。
条文などは↓
児童ポルノ禁止法の5党合意案および今後の成立までの流れ
参議院質疑は↓
児童ポルノ禁止法の法務委員会における議事録(未定稿)
衆議院質疑は↓
6/5 衆議院法務委員会 議事録

質疑を見るに、また条文を見るに、一見相当な範囲が絞られて、冤罪の可能性はかなり薄くなったように思います。

しかしながら、個人的な意見としては、署名に賛同した初期の「呼称と定義を変えればまともになる」という考えはなくなりまして、今は「児ポ法廃止、虐待防止法と児童福祉法を罰則付きで強化徹底する」のが一番だと思っています。
それほどにこの法律は「おかしい」し、何が目的か全くわからなくなっているから。

1.何を守りたいのかわからない問題
これは解消されていません。
・虐待被害者は守れるのか?
児童の性的虐待を記録したものが残っていると、いつ掘り返されるかわからない恐怖に被害者は怯え続けなくてはいけない、だから撲滅するために所持罰を、というのが、推進派の方々の言い分として最も多かったものかと思います。
しかしながら、今回の改正では「自己の性的欲求を満たす目的で」「明らかに自らの意志に基づいて」所持に至ったものを罰しようと。かつ、第3条で「学術研究、文化芸術活動、報道等に関する国民の権利及び自由を不当に侵害しないように留意」とあります。
これは規制推進派の方々の立場からしてもおかしいはずです。
その記録物が真に「性的虐待を記録したもの」で「被害者の安心した生活を壊す」ものならば、なぜこのような条件がつくのでしょうか?この場合、被害者が望んだならば「目的にかかわらずすべての流通したものを破棄してもらう」事こそが救済ではないでしょうか?
もちろんこの場合においても、例えば該当事件に関わった弁護士等の方々が純粋に事件記録として取ってある場合などに問題は起きるでしょうし、今回の改正法ではその点に関しては全く心配ないようになっていると考えられますが。

・男女交際において、加害者が被害者となる不安定さ
また、青少年を相手方とした愛情に基づく交際の末の性行為に関しては、過去に違法性が否定された判決があります。
名古屋地裁平成22年2月5日判決(平成19年(ワ)第3946号)
上記は不倫であっても愛情に基づく交際で、「原告とA子の関係が性行為のみを目的とする関係ではなかったことが認められる」として違法性を否定したものです。
不倫であっても(つまり婚姻の意志がなくとも)こういったことが成立しうる、つまりは婚姻前提有無を抜きにして、恋愛関係の上の性行為は「淫行」ではありません。たとえ相手方が18歳未満の児ポ法上の「児童」でも。
これにつき誤解なきようにしていただきたいのですが、相手方が13歳未満であれば性行為は即「強姦罪」成立になります。これは、年齢と性的発達、性的知識が足りないがため、正常な判断をできないだろうという理由からです。

さて、そうすると、例えば婚姻可能年齢に達している16歳の女性と18歳の男性が真剣に交際をし、性行為を伴うものだった場合、これは罰せられませんね。当然ですが。
しかし、彼らがいわゆる「自撮り」をした途端に「児童ポルノ製造、所持」の主犯と共犯であり、片側の者が撮影し、それを交際の相手方に譲渡したら「提供」です。しかし彼らは同時に「被害者」でもあるのです。
被害者を守るための法律で被害者を罰するとは、何がなんだかよくわかりません。

そもそも乳児から婚姻可能年齢までの者を全部一緒くたにして、かつ「猥褻性」を定義するこの法律で、被害者が救われるとも全く思えません。

2.主観的要件を強調したのは?
おそらく「子どもの育児記録もポルノなのか」といった疑念を解消するために付けられたものですが、これによりさらによくわからないことになってしまったと思います。
なるほど「性的目的」を強調したことで自分の子供の写真なんかが対象にされることはなくなるでしょう。おそらく。
しかしながら、外見上ポルノと認定されうる可能性がある記録物、たとえば質疑で出た「相撲大会のまわし姿」なんかですね。これをSNSなんかで公開してしまった時、どうなるんでしょうかね?
法文上は「性的目的」かつ「自らの意志で」所持されたものを「児童ポルノ」としています。
すると、この公開された写真が流通(という言葉が適切かどうかわかりませんが)した過程で、誰かが「性的目的」かつ「自己の意志に基づいて」所持したらどうでしょうか?その時点で「記念写真」が「児童ポルノ」に変わっちゃうんですかね?
そうすると写真を撮った人は「製造」、SNSにあげてしまった人は「提供」で、記念写真を持っていたことは「提供目的所持」になるんですかね?それともその時点ではその目的がなかったから非可罰なんですかね?
おそらくこの場合、「性的目的で」所持した人は罰せられるけど、他の人は「故意」がなかった(つまりそれが児童ポルノという認識がなかった)ということで争えるし、それで無罪をとれると思いますが、それでも「どこかの誰かが主観的要件を満たした時」にそれが途端に「児童ポルノ」という「禁制品」になり、捜査を受けることは充分にありうる、というのは覚えておいたほうがいいと思います。

ちょっと補足すると、この児ポ法は「児童ポルノ」という「物」に対する罪と同じ構成になっていて、人権被害を受けた「被害者」への法律とは構成が違うんですね。だからこそ、現場も一般の方々も、そして推進派や議員さんたちですら混乱する条文になっちゃってるのです。
先程述べた「被害者が加害者と同一になる」っていうのはここからも来てます。

その「物に対する罪」の構成をとっているにも関わらず、「児童ポルノであるかどうか」は「猥褻性」や「性的目的」で変わってくるってこれかなりおかしいです。他の禁制品は、麻薬(使用目的、譲渡目的)、銃刀剣類、(使用目的)偽造通貨、(使用目的)文書偽造などがありますが、これらと「児童ポルノ」は定義においても、入手難易度においてもはるかに違うことがわかります。

3.虐待防止法と児童福祉法が話題に登らないのは?
先の署名のおかげでやっと少し知れ渡ってきたように思います。「本当の虐待」。

・実は虐待防止法にはまともな罰則がありません。
児童虐待の防止等に関する法律
施設入所措置が取られた児童、保護された児童に対し、必要なときは保護者が近づかないように命令でき、それに背いた時は罰則がとられる、という形になっています。
しかし、本当に虐待されて逃げている方々に6ヶ月というのは少なすぎるように思いますし、児童ポルノ法の方の罰則の重さを考えると、最初の「虐待時点」での罰則が釣り合うのではないでしょうか?
しかしながらこれは、被虐待児童が自らに虐待を働いた「親」を罰してしまう、という認識も生まれるところでしょうし、また、家庭が崩壊する可能性を考えると慎重であってもいいかもしれません。それでも、親告罪でもここに「虐待」を罰する事のほうが、少なくとも何が「ポルノ」なのかわからないものを「危なそうだから罰してしまえ」というのよりははるかに「健全」(皮肉の意味を込めてこの言葉を使います)じゃないでしょうかね?
ちなみにこの法律において虐待は「保護者が児童に対し」行うものなので、いかに本当の虐待は親族間が多いとはいえこの主体は広げるべきかもしれません。

・また、個人的には加害者処罰より重視されてしかるべきだと思う被害者の保護。
この点は児童福祉法により定められているのですが、いかんせん実効性が薄すぎます。
国会の答弁では虐待防止法、児童福祉法に基づき適切に保護、とか言ってましたがね。
例えば先日話題になったこんな事件があります。
渋谷駅「幼児虐待」動画 「女性が特定された」と警察から投稿者に連絡
投稿者の行動は賛否様々あるでしょうが、これ、「今回はたまたま」特定されたので関係団体が動けたのです。
幼児を女性が「蹴り倒す」動画――渋谷駅で撮影された「児童虐待」衝撃の現場
初期対応では

「新宿駅の鉄道警察と渋谷警察署に行きましたが、やはり誰かを特定できないと、警察も児童相談所も対応は難しいということでした。その場で止めに入るのは危険なので、くれぐれもやめてくださいとも言われました」


これが現実です。動画が話題になったから、身元がわかって保護に向かえる体制が整えられたのですが、身元がわからないと動けない。たとえこれが「明白な虐待」であっても。
確かに親御さんにも事情はあるのでしょうから、こういった事例で「即逮捕」というのはまたいかがなものかとも思うのですが、まさに今命や性が危険にさらされている可能性が高く、かつ抗う手段を知らない子どもの保護にすぐに向かえない、というのは由々しき問題かと思います。
そして、こういう部分を規定しているのが虐待防止法と児童福祉法なのです。
さらに言えば、虐待防止法には「わいせつ行為」を「虐待」の一種と規定しているので、この延長線上で今「児童ポルノ」と呼ばれているものは取り締まりを可能にするべきでしょう。

4.結局二次元はどうなのか
そもそも児ポ法は「実在の児童の権利保護」のために作られたものだから、これで創作物を取り締まるのはありえません。それは絶対にやってはいけないことなのに、何故にこんなにこじれたのかも全くわかりません。
考えてみてください。実際に誰にも言えずに、言ったとしても信じてもらえずに「今」苦しんでる児童より、「児童っぽい猥褻そうな創作物」を取り締まっているリソースはどこから来るんですか?上の渋谷のような事例にこそすぐに動けるリソースが必要なのであって、「何が猥褻か」「何が子供っぽく見えるか」なんてことに多くの労力をつぎ込む必要は全くありません。
それでも、見るに堪えがたいようなものが氾濫しているならば、(少なくとも僕は「存在はするけど氾濫はしていない」と思っています)それは刑法175条、猥褻物関連の法規でやるべきことです。または有害図書指定、ゾーニングと言ったもので実現すべきです。
漫画で幼女に見えるキャラが性的虐待を受けていたからって、それを「現実の児童に対する性的虐待と同じ法で同じように」裁くことはおかしいでしょう。その漫画は自粛すべきかもしれませんが(ここは賛否あると思います)、現実の児童は今まさに救済を受けなくてはならないのですから。

それでも結局青少年健全育成法関連で進むと思います。創作物規制。
それはそれで、そっちで議論すべきことであって、この児ポ法に問題を持ち込むべきではありません。
少なくとも今回附則から外れ、かつ二次元規制を「児ポ法では」やらない旨の附則が付けられたので、(某議員さんがすごい頑張ってくれたようです)それはそれでこのごちゃごちゃになった法律からひとつ、抜けるべき論点が抜かれたのは喜ばしいことでしょう。

しかしながら、未だ乳児の裸も婚姻可能年齢の者の自画撮りも、愛情に基づく同意の上の性行為を記録したものも、見るに堪えがたい本当の児童への性的虐待も、すべて一緒くたにして「ポルノ」と呼んでそれを「禁制品」扱いし、その根拠は「性的目的」という主観的要件に基づくというこの悪法は、僕はもういらないと思っています。
それでもこの法律を今しばらく運用するというのならば、少なくとも取り締まる対象は「猥褻性」ではなく、「性的虐待ないし性的搾取があるもの」とし、その虐待や搾取の存否、そして程度で争えるように抜本改革しないならば、そんな悪法は現実の被害者にも、多くの国民にも、日本の法体系にも悪い影響しか及ぼさないと考えます。

今後の戦い方は考えてるけど、うまい案は出てこないですね。外見上児童ポルノに当たる可能性があるもの持って警察に行くとかしたらいいんですかね?
それでもそれは、現実の非虐待児童も望むところではないだろうしなぁ。。。

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「児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。」に署名しました。
呼称を変えると何が変わるの?「児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。」
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呼称を変えると何が変わるの?「児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。」

「児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。」に署名しました。の続きというか、ちょっとゆるめにわかりやすく書いてみようかなと思ったので。
今回はなるべく難しい表現は避けてゆるめに思うところを書いていこうかなと。
児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。

1.現状の「児童ポルノ」という言葉のひとり歩き
2.これで子供は救えるのか
3.それでも創作物は悪影響じゃないのか
4.本当に研究してほしいこと
5.呼び方を変えて何が変わるのか

みたいな感じで書いてみます。

厳密な条文や現在議論されてる内容の詳細を知りたい方は前記事でも読んでやってください。

1.現状の「児童ポルノ」という言葉のひとり歩き
「ポルノ」って聞いて、あなたは何を想像しますか?
多くの人はこの言葉から、「猥褻な画像や映像」を想像すると思います。エロいもの。
でも、法律上にはもうちょっと厳密に規定されてます。ただ、この規定が、「猥褻物」の判断基準から持ってきてる部分が大きいと思うんですね。
だから、「児童ポルノ」って聞くと「子供を対象としたエロいもの」を思い浮かべてしまう。
確かに被写体の児童が何をされてるのかわからないまま作られた「児童ポルノ」は許しがたいものだけど、「じゃあ水着はどうなんだ」とか「1歳児の裸で興奮するのか」みたいなよくわからない議論になっちゃってますね。
単純所持規定が入ると、自分の子供とプールに行った時の記念写真が「児童ポルノ」になっちゃうかもしれません。それで興奮する人がいるから、って理由で。このへんおかしいですね。
誰の家にもきっと、自前のアルバムや卒業アルバムあると思います。
そこに水着の写真や、0歳、1歳の頃の半裸でプール入ってる写真とかあったらそれが「ポルノ」呼ばわりされちゃうのって怖くないですか?
僕は怖いです。
だからこそ、「虐待の記録」と規定し直すことで、余計な心配しなくて良くなって、逆に「ホントの被害者」に向き合うことができると思います。
まぁ、そのためには条文の「ポルノ」の定義を直すことも必要になってくると思いますけど。

2.これで子供は救えるのか
呼称変更だけで救えるってのは難しいと思います。
ただ、呼称変更によって、本来の法律の機能を取り戻せると思います。
本来の機能、つまり虐待を受けた児童の救済と保護ですね。
で、今現在、このホントの虐待にあっている児童に向かっていない議論や力を、ホントの虐待にあっている児童にだけ向けることができるようになります。
結果、分散してる力が本来の方向に集中して、今までよりは多くの被害者を救う方向に向かい、少しずつだろうけど、ホントの虐待を見つけて、被害者を助けて、加害者を罰して、被害者のケアをして、っていう本来あるべき方向に迎えると思います。
つまり今まで分散してた力を本来の方向に向かわせられる可能性が高いってことですね。
ちなみに前記事でも書きましたが、児童に対する性的虐待の多くは家庭内で起きています。近親者によるものです。だから見つけにくいし、見つかりにくいし、訴えにくいです。このあたり、議論がまともな方向に向かえば制度の整備によって改善される余地がありますね。
一昔前、強姦被害にあった女性が警察に被害届を出すと、男性の警察官に事細かに説明や証拠提示を求められ、公判の際にもこういった証言をしなきゃいけない時代がありました。
これをセカンドレイプと言います。
現在までにこういった時に女性の警官が取り調べに当たるとか、公判の時に被害者の顔や声を出さなくて良いといった配慮が、少しずつですが進んできました。
しかしこういった問題は非常に繊細なものなので、それでもやはり行き届かないところはあるし、泣き寝入りするしかない被害者も多いです。
それでも、少しずつこういった配慮が進んできたのです。
呼称を変えるだけで全てが変わる可能性は薄いでしょうが、もしかしたらこういうことを考え、議論し、進めていくきっかけにできるかもしれません。

3.それでも創作物は悪影響じゃないのか
難しいですね。
難しいからこそ、なくすんじゃなくて話し合うのが重要じゃないですかね?
確かに一部には非常に過激な描写を含む漫画やアニメ、ゲームがあるのも知っています。
それらを嫌悪する人がいるのも知っています。
でも、現実じゃないですよね。「フィクション」です。
だから、いいものも悪いものもあるこの世界で、何が良くて何が悪いのかの判断材料にしませんか?
僕にだって見たくないものがありますし、嫌悪する分野もありますよ。ただ、個人の趣味趣向は規制すべきじゃないと思います。
子供に見せたくないものがあるのもわかります。だから、それは被害者を守るこの法律じゃなくて、猥褻物規制や青少年健全育成条例なんかでやるべきことです。
ホントの虐待と、嫌悪感を覚える表現物をごっちゃにしないでください。
ホントの被害者は、声を上げることもできなくて一人で苦しんでるんです。現実のこの世界で。
嫌悪感を覚える表現には、あなたが近づかないことで大部分避けられます。それでもたまには遭遇してしまうかもしれませんが。
しかし、その時の嫌悪感は現実に被害を受けている児童の苦しみとは次元が違うものだと思います。
嫌なものを見た時と、自分が現実に被害にあった時、比べてみてください。全く次元が違うものじゃないですか?
だからこそ、この法律を、嫌悪感を感じるものや見たくないものを排除する道具にしないで欲しいのです。
現実問題としてゾーニングは必要でしょうし、他人の名誉を残ったり侮辱する表現は責任を取らされることになるでしょうが、それは少なくとも児童ポルノ法でやることじゃないです。
僕は、おぞましい表現が全くなくなってしまったら、何がおぞましいか判断ができなくなると思います。
おぞましい表現、嫌悪感を覚える表現をがある創作物に出会った時、それの何が良くないのか、どうして良くないのか、話しあう材料にしたほうが、より強い人間になれると思います。
この世界が無菌室のように、健全なものしかなくなったとき、人間は非常に弱くなってしまうんじゃないでしょうか。
実際に今、虐待を受けている、ひどい扱いを受けている子どもたちに対して、想像も同情も共感もできない、無菌室で育った人間たち、少なくとも僕はそんな人間にはなりたくないと思います。

4.本当に研究してほしいこと
いわゆる準児童ポルノが犯罪的要因を誘発する、なんてことは否定されてます。判決でも研究でも。
だから、児童ポルノに類する漫画等(この表現もすでに破綻していると思いますが)が人に与える影響と犯罪傾向との関係の研究なんてしても意味がないのです。
だって、悪魔の証明ですから。「関係が全くない証拠を出せ」って言われても、出せないでしょう。
それよりは、被害児童の環境、被害の実態、被害の経緯、加害者の状況、被害児童の保護方法、保護された後のケア、いかにして隠れた被害を見つけてあげられるか、被害児童に救いの手を知らせられるか、実際に救うことができるか、その後の被害者の人生においてその虐待が足かせにならない方法はあるか、少しでも心的負担を減らしてあげられる方法はないのか、そういったことを研究してほしいと僕は思います。
創作物と犯罪の関係性なんてのは、誰もが納得がいく結果なんてありえない。関係あるとしたい人もいるし、関係ないとしたい人もいる。影響されて犯罪に走る人もいるかもしれないけど、その人がなんの影響で犯罪を犯したのかは結局わからないし、影響がなくても犯罪を犯したかもしれません。
そう、結局「かもしれない」にしかならないんですよ。どっちに転んでも。
だから、現実の被害者のために、少しでもしてあげられることを研究して、考えて、議論して、色々試行錯誤して。そのほうがよほど有効だと思いませんか?
僕はそのほうが比べ物にならないほど役に立つことだと思います。

5.呼び方を変えて何が変わるのか
難しいですね。少なくともすぐに何かが変わるわけじゃないと思います。
ただ、目指すべき方向が明確になれば、今までのような「どこまでセーフ・どっからアウト」みたいな不毛な議論は、少なくともこの法律についてはされなくなるでしょう。
で、目指すべき方向がわかってれば議論のリソースも、いろんな制度の整備も、ちゃんと「被害児童の救済・保護」のために使われるようになるんじゃないかなと思います。
もしかしたら、呼称が変わったらこの法律が見向きされなくなって、青少年健全育成法(だっけ?もうじき法案が出るとかいう)に議論が集中するかもしれないですけど。
でもですね、その法律が立法趣旨にちゃんと則ったものであることにはそれはそれで意味があるんです。
法律がおかしなことを言い出したら、恣意的な運用によって冤罪や、いきなりの逮捕があるかもしれません。逆に、形骸化して、誰も法律を守ろうとしなくなるかもしれません。
「児童ポルノ」って言葉が安易に用いられて、面白半分に「セーフ・アウト」って言ってるような今の状況よりはマシになると思います。
うまく行けば、呼称が変わって、「ポルノ」の定義も「性虐待記録物」にふさわしい定義になって、それをちゃんと機能させられるように運用の議論がされて、数年後、数十年後には、被害者が減って、被害を受けたらすぐに安心して救いを求められるような環境ができるかもしれません。
ぶっちゃけるとそこまで期待はしてないですが、今のままでは可能性はほぼゼロです。だって、もう数年以上、「アウト・セーフ」の議論ばっかりしてるんだもん。
だから、その可能性を少ないかもしれないけど、少しでも作れるように。
そう思っています。

+α
単純所持規制が入るって話があります。
せめて「児童ポルノ」の呼称が変わって、「児童に対する性的虐待の記録物」として定義が明らかになって、それからなら話はまだわかります。
でも、今のまま、児童は18歳以下、で「ポルノ」の定義が立法側の議員さんたちですら意見がわかれている今、導入するのは児童保護の観点からは意味がなく、国民にとっては冤罪の温床となりまねません。
逆に形骸化して遵法意識の低下を招く可能性も同じように高いです。
で、こちらで署名を募っていますのでもしよろしければこちらにも。
児童買春・児童ポルノ禁止法改正問題に関して、拙速を避け、 極めて慎重な取り扱いを求める請願(名も無き市民の会)

最後になってしまいましたが、今虐待に苦しんでいる人、過去に苦しんだ経験のある人がもしこの記事を見ているなら。
ほんとに辛い境遇で、今まで生きてきたこと、それだけで僕はあなたを尊敬します。
僕にできることは殆ど無いし、こんなくだらない世の中で、ほんとに申し訳ないけど、どうか投げやりにならないで。
自分を大切に。
その環境を生き抜いていることが、世の中の多くの人には想像もつかない苦しみだったと思う。
この世に絶望しないで。絶対助けられるなんて無責任なことも言えないけど、助けを求められる方法はきっとあるから。
痛みを分かち合える人もきっといるから。
どうか諦めないで、自分にできること、自分の回りにいる人、助けてくれる人、助けてくれるもの、痛みを分かち合える人を探してみて。
無理はしないで。耐えられない時は声を上げて。

追記
この記事の一部または全部を拡散なり宣伝なりに使ってくれても全然よいです。
もちろん同意権じゃない方もいらっしゃると思いますが、呼称と定義の見直しは必須だと思うので。

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PCヲタ。ライト2ちゃんねら。
スロット好きのギャンブラー。(元
むしろ人生がギャンブルだが目下のところ負けっぱなし。
座右の銘は「結果オーライ」。故に基本適当。
トラブルもまた楽しみのひとつ

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